ホワイトリングは、切れたら願いが叶うと思ってましたが?
こんばんは。 クレヨンしんちゃんで、目頭が熱くなったところ申し訳ありませんが、今日も登場しました。naokiです。本当ごめんなさい。 今日は、弟(小5&小2)の運動会があり、友人も何人も行くとのことでしたので、自分も行って来ました。私立行った小学校の同級生とか、お世話になった教師やらと再会したりであるとか、ガキの意味の分からない競技を見たりしてました。 小学校が、まさに家の目と鼻の先にあるので、一旦家に帰ってからまた来るみたいなのが簡単にできるので、便利というか楽というか。 弟の競技やらを見ても仕方ありませんから、勿論僕の目当ては、 毎年恒例のPTA競技という、保護者や兄弟が自由参加できる競技です。 「PTA競技・ドッヂがどっち」 とファンシーなフォントで記されたプログラム片手に、昼食後すぐにあるPTA演技を楽しみに待っていたんですよ。と言っても、毎年一人で楽しみにしているわけではありません。そんなん確実になんか恥ずかしいやん。勿論友人何人もと一緒に参加するんですけど。 いつもと同じように、人一倍早くPTA競技の集合場所に集まって皆で並んでました。 すると、どんどん人も集まってきて、ここでチーム分け。ものすごい適当に白組にされた僕らですが、毎年僕らが入った組が快勝しているので、もう白の優勝が決まっちゃったけどいいの?みたいなふてぶてしさで、入場を今か今かと待ちわびていたんですよね。 「ドッヂ」とかいう単語が混じってますから、今年はドッヂボールなのか、と思ってたんですが、それは全くのフェイクで、運動場では、物凄く普通に玉入れの準備してましたからね。一体何をさせる気なんだ、と思っていると、あの玉入れの赤白のお手玉みたいな玉が配られました。 「一人2コづつ取って後ろに回してくださーい。」 という教師の命令ですが、そんなもの僕らには聞こえないも同然。 「つーか俺ら中学生じゃん?」といわんばかりに、ポケットや服の中に玉を忍び込ませて、4つも6つも入手する僕ら。 ここで悲しかったのが、「巨乳」とか言って、服の中に2つの玉を忍ばせる、っていうのを僕以外がしてなかったって事ですね。いや、これベタやん。普通やるやん。一人だけ変なヤツいる、みたいになってしまったじゃないかコノヤロー。 他の皆は4つくらいしか持っていないのですが、僕だけ8つくらい持ってついに入場。 周りからは、「あの人めっちゃいっぱい持ってるぜ!」「あの人も4つくらい持ってる。」と普通に気づかれる始末。お前ら4つだけか!ショボいこったな!!!とか一人で優越感に浸っていたんですけど、っていうか、普通は2コなんだけどね。優越感っていうかただのキチガイ。 ここで毎年思ってるんですけど、やっぱ何かウケを取りたいじゃないですか。 小学生からしたら、中学生って何かやってくれる、そういう期待みたいなのがあると思うんですよね。面白いことしてくれるみたいな。そんな期待をこの僕が放っておく訳が無いじゃないですか。 ずっと、「入場の時コケようか」とか色々考えてたんですよね。小学生なんかウンコで大爆笑の世代ですから、こういう場でコケたりしたら爆笑必須だと思う、と考えてたんですけど、あんまり汚したくない服でしたし、微妙なウケだった場合すごく悲しくなるので却下。 「玉がもうすぐ満杯って時にカゴを倒そうか」とか考えたんですよ。 わざとじゃなくて、何かつまづいたとかそういうので。けどこれはシャレにならない可能性があるっていうか、やった後に「まさかこんな空気になるとは思ってませんでした。」で許してもらえる可能性が至って少ないし、もしかしたら父兄の方々からのブーイングや、マジに怒られるかもしれないと思うと、夜も眠れないほどでして、膝の震えが止まらなくなるので大却下。 色々試行錯誤しているウチに、いつの間にか開始のホイッスルが。 一斉に玉をカゴに向かって投げつける人たち、あわてふためく僕、と、明らかにあわてふためく所が間違っているのですが、そこで僕のとっさの機転がききまして、 「おい、お前俺を肩車しろ!!」 と、もうそれはそれはクールでいて、熱く、男らしく、それでいてクセになるというか、まぁ意味分からんけどそんな感じで隣にいた友人に、「意義有り!」とばかりに、こんなトチ狂った事を言い放ったんですよ。 そこからはまさに白組は僕の独壇場です。 目の前で必死に高いところにあるカゴに投げつける他人を尻目に、目線くらいにまで来たカゴに玉を次々と放り込む僕がそこには居まして、物凄い目立ってた。だってあのカゴと同じくらいの高さになってたもの。ひとりだけ明らかにおかしいことしてたもの。 物凄いペースで玉を放り込む僕、そしてそれに便乗して、僕に次々と玉を渡してくる他の参加者、という感じで、赤組を大きく、それはそれは本当に大きく突き放して勝利。最後はドッヂボールを入れるという意味の分からない終わり方で、恐らく普通にやったら絶対無理っぽいんですけど、僕らにはそんなものは関係ない。生まれたての僕らの前にはただ果てしない未来があってそれを信じてれば何も恐れずにいられたんです。同じようにセイッと放り込んで終了。途端に白組から沸き起こる歓声。赤組から聞こえてくる激しいブーイング。 まぁそりゃそうやわな。僕も途中、「これマジで怒られるかも」って思ったもの。 ま、いっかオモロいし、と適当にやってたんですけど、赤組のブーイングが結構本気でして、まさにサッカーのダービー戦のそれのような雰囲気で、一発触発あふれちゃうねぇ、と言った感じで、座れと必死に促す教師が居なければ間違いなく僕らに襲い掛かってるくらい、暴徒化した小学生赤組の連中が目の前に居まして、いくらなんでもこれだけのフーリガンに襲われたら無傷じゃ済まないぜって感じでした。 「セコい」コールが鳴り止まない中、結果発表。結果発表なんかしなくても分かりきってるぜセンセー!と言いたいのを必死に堪え、また勝利のパフォーマンスを考えていたんですよね。 「ただいまの勝負、白のー勝ち!!」 「うぇーい!」 みたいに鳴り止まぬ「セコい」コールの中、アウェーでゴール決めたらこんな感じなんだろうな、って事を思いながら勝利のパフォーマンスをしようとしていたときに、それは起こりました。 「え?あ、えーと。ただいまの勝負ですが・・・・ん?はい、えぇ、わかりまし、あ、はい。分かりました。えー、ただいまの勝負、肩車はちょっと・・・ということなので、白組は失格・・・え?あ、そうですか、はい。ということなので、赤白引き分けということです。」 「肩車はちょっと・・・・・」 「赤白引き分けということで。」 「はい、せーの、ばんざーいばんざーい。」 マジでか。 ばんざーい、じゃねぇよコノヤロー。 失格は可哀想、みたいな微妙な同情がムカツクんだよコノヤロー。 だったら何ですか?人塔なら良いんですか?人塔なら満足かコノヤロー。 と、僕らの勇姿が皆に焼きついた所で、見事に散っていきました。 と言っても、僕らはそんなに勝ちにこだたわって、この競技にかけていたわけではありませんし、いわゆる遊びというか暇つぶしみたいなもんでしたので、この結果に爆笑。ウンコとかで笑う小学生を馬鹿にできないという感じ。 しかし、まだ「セコい」コールは鳴り止まず、ところどころで、 「死ねェェェ!!!」 という声が聞こえたりで、貴様ら中学生の本気の力を魅せてやろうか、と発狂しそうになったんですけど、僕が赤組だったら、確実に教師を押しのけ、クラスを従えて襲い掛かっていたな、と思うと、「死ねェェェ!!!」くらい許してやってもいいかな、と実に紳士的な決断を下し、退場。 で、この結果が結構波乱を呼んだみたいで、自治体の会長やら、なんか児童会の偉い人やら敬老の皆様から、「可哀想だ。あれは白が勝ちで問題なかった。」「白は失格にすべきだ。肩車などありえない。引き分けにされた赤が可哀想だ。」と物凄い口論になったそうで、俺らすげぇ。 だって何年もやってきたベテラン教師達をも惑わせる行為に出ただけでなく、 自治体やらなんやらの組織の口論の元にもなるって、こんな中学生そうは居ないぜ。 何せ、ルール説明時に「肩車禁止」とか「一人で普通に投げてください」みたいなことを記されていなかったことから推測するに、きっと肩車をして玉入れを行ったのはあの小学校史上で僕が初だったということですね。まさに小学校の歴史に名を残す偉業。きっと、来年からは「肩車禁止」と僕の目に黒線が入った写真と一緒に載せられるぜ。させるかコンチクショウ。 観戦していた弟達は、学年中に「あれは俺の兄だ」と言いまわってくれたそうで、 まぁそれならやった甲斐はあったかなぁと思います。こういうのって小学生からみたらカッコイイんだって。まあ中学でもこんなことしたら英雄だけどな。退場の後、黄色い声援やらなにやらが飛び交って、そこにブーイングも飛び交って物凄いことになってたもの。ちょっとシャレにならないくらい騒がしくなってて、普通に運動会の進行を妨げていたもの。これはちょっと笑えないかも、と思いつつ、絶対1年生とかは感想文に書くぜ俺のこと、とか思ってちょっと照れくさいな、とか勝手に思ったりで、明らかに変人の僕がいまして、その競技後に、ちょっとそのへんブラブラするだけで、「あ、あの肩車ニイチャンだ」みたいな感じ。なんかもうデイビット・ベッカムが来た、みたいになってたもの。気持ちィー。 で、そこで物凄い後悔したんですよ。あんな事したのを。 いや、突如そこで私立中学へと行った同級生に再会しましてね。 「さっき、見てたよ。」みたいな感じで、イキナリソノハナシカーイ、とボケ担当の僕でもツッコまずにはいられないといった感じで、すごい恥ずかしかったからな。この公立中学風情が!!やはりバカはバカだな、オーッホッホッホッホッホって感じ。 けど実際は、「目すらあってない」っていう状況で、再会と言えるのかって感じなんですけど。 その再会した人は、筆箱にメスとニードルが常時装備という、物凄い危ない方で、まさに僕の猟奇的な彼女ってなもんだったんですよ。だってキレたら普通に刺してくるからな。いや、本当に。だってこの今も消えないこの手の傷は、あのメスによるものだもの。 まさか本当にやるとは思ってんかったわ。だってメスだぜ、メス。オペとかで人肉をこう、スーッと切り裂くあれですよ。あんなにスーッと切り裂くような鋭い刃物なんですよ。そんなもんを常時装備って、銃刀法違反完全無視やんけ。 まぁそんな人で、怒らせたら、肘を背中につき立て、いだだだだだと腰を低くした瞬間、腹にヒザを入れ、倒れたらその上に座って脚を組む。長い脚を見せ付けるように組む・・・・・という、一体アナタ様はどこでそんな殺人コンボを覚えてきなすったんですか?と言う死のコンボで何度も痛めつけられた覚えがあります。ていうか半泣きにされてたかな。 まぁそういう本当猟奇的なというか、狂人的な彼女だったんですよ。 けど、なんかモテたんですよね。そいつの事好きだったヤツに、どこが好きだったの?って聞くと、誰もが口を揃えて、「顔」と答えてました。 しかし、彼女のあまりにも猟奇的な性格を知り、物凄い残酷なフられ方をした彼らは、今でもそれはトラウマになっているとのことです。あぁ恐ろしや恐ろしや。 それで、そいつの家がまた僕の家の目の鼻の先にありまして、 歩いて60秒、みたいな距離だったんですよね。だから親同士も軽い知り合いみたいな感じで、 当時学年一の漫画図書館と言われていた僕の家に漫画を借りに来たりしてたんですけど、まぁ腐ってもヤツは猟奇的な彼女。漫画の貸し借りも尋常じゃなかった。 当時はナルトがちょっとしたブームで、まだアニメ化も決まっていない状態だったんですけど、面白かったので集めていた時があったんです。で、その時はナルトの10巻を貸したんですよね。そしたら、弟(彼は私立には行かず、普通に進学し、現在僕の後輩となっている)もハマったとかなんとかで、弟も読んでるってことを聞いたんですよ。 それで、帰ってなんとなくその漫画を読んでビックリ。 今は売っぱらってしまって手元にないのですが、すごいことになってた。 いや、なんかあるページだけ何故か血で赤く染まってたんですよね。 で、そのページっていうのが、自来也登場時で、女湯を覗いているシーン(コミックスをお持ちの方はごらんになってください)だったんですよね。明らかに当時まだガキんちょだった弟君の鼻血によるものじゃないですか。ていうかホントにこういうの見て鼻血出す人なんておったんか。 けど、僕はあの血は別のものだと思うんですよね。 えぇ、そうです。あの猟奇的な彼女のことですから、きっと”何か”、いや、もしかすると”誰か”が彼女の手によって流血したものだと思うんですよ。例えば、漫画読んでる途中でムシャクシャしたから弟を殴った、鼻血。であるとか、電車の中で漫画を読んでる途中でムシャクシャので隣にいる人を殴った、鼻血。みたいな感じだと思うんです。きっとあれは流されるべくして流された血ではないと思うんですよね。何かリアルすぎて怖いんですけど。 まぁそういうヤツですけど、それも今となっては うん、本当色々あった。6年間、本当色々あったわ。長かったなぁ。 入学時はまだ本当にガキだったのに、今となってはもうこんなのになりましたよお母さん。 と、半年後には人生2度目の卒業が控えている身としては、何かこう胸を締め付けられるような思いがした、そんなひと時でした。 ていうか今更なんですけど、今思うと、ルールに肩車禁止なんか書いてないんだから失格にされたのはおかしいんじゃねぇか、と思うんですけどね。真似したら危ないからなのかなあ。 とか思うんですけど、よく考えたらテスト4日前じゃん、とか思って、また胸が締め付けられるような思いがしました。 何度も言うようだけど、やっぱテストクソ喰らえ。 感想お願いします
by naoki_sugiyama
| 2005-10-01 22:24
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